「味覚障害は服用中の薬剤が原因」

味が分からない味覚障害に悩む人がいる。
原因はいろいろあるが、最も多いのは薬によるものだ。

味覚障害の原因となる薬剤は、分かっているだけ
でも150種類ほどあり降圧剤や利尿薬が多い。

「亜鉛が不足すると、味蕾の味細胞に異常が生じる
ことが分かっており、降圧剤や利尿剤は、体内で
亜鉛と結合して排出されることから、味覚障害を
起こすと考えられています」

亜鉛の排出は、抗うつ剤や抗不安薬、抗生物質、
抗がん剤などでも起きるという。
 
「味覚障害は、どの薬で起きても不思議ではない
のですが、薬剤以外にも、亜鉛そのものの不足、
亜鉛の代謝と関係する腎臓(じんぞう)や肝臓の
病気、糖尿病、さらに口内炎などの口腔
(こうくう)内の病気でも起こります。

味覚の異常を感じたときは、最寄りの耳鼻咽喉科
で原因を調べてもらうことが大事です」

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